うらうらと、裏奈良堪能

白いお尻がso cute!

してきました。
この時期、奈良という土地は極寒です。
そんな中、私、鹿女さん、鹿女夫さんというおっさんサークル(←本日結成ホヤホヤ)で遠足してきました。


午前10時に難波駅にて待ち合わせ、近鉄電車で奈良へGO!
降り立った途端、寒いというか冷たい。
盆地って大変だとか思いつつ、即お昼ご飯食べてしまうかということで、鹿女さん御用達のお店へ。


お店は閉まっていて(何故か自動ドアは開く・・・。セキュリティとか・・・いいんかな。)
先に鹿に会いに行くことに。
ちなみに鹿女夫さん、一眼君持参。
コンビニでフィルムを買う。


鹿達は、掃除のおばさんに普通に「邪魔だよ」と追いやられながらも、
の〜〜んと五重塔前にいました。
人なつっこいな〜。


そのまま猿沢池の方へおりていき、ピンクのほっぺたをしているという亀(哀しいかな、肉食らしい)を探すも見当たらず、
ならまちへと入っていきました。
ならまちはなんだか入り組んでいて、いつもわかりづらい・・・。


途中ふらりと入った私設の資料館は、はっきりいって館長さんの趣味で秩序なく集められたものが
これまた秩序なく陳列されていて、
中でも昔のコインや紙幣のコレクションの量はなかなかのもの。
その一つ一つに当時の販売価格、現在の時価を書いた手書きの紙がつけられていて、
館長さんのマニアックさがうかがえた。
100円札は大量に持っているらしく、バサバサっと乱雑に置かれていた。大事なコレクションじゃないのか?もういいのか?



ちなみに全体的に奈良という所はつっこみどころ満載で、地図もアバウト、看板もアバウト。
地図の中の「現在地」の表示は、観光客を「挑戦者」とでも言いたげに小さい。
「ふふっ。探せるもんなら探してみろよ。観光したいんだろ。」みたいな。
なのでまず自分がどこにいるのかを探すのに時間がかかる。


そうこうしているうちに鹿女夫さんの空腹が限界になったらしく。
食べ物屋さんの前で立ち止まってはメニューをチェック、足早に立ち去るという行動を繰り返していた。



一応ならまちの中にあるフレンチのお店を目的地にするもわからず、
結局その横にある天極堂さんで、くずのこロール2本、黒糖まんじゅう10個、そしていつの間にやら葛まんじゅうまで大人買いしていた鹿女夫さん。
その直後にフレンチのお店は見つかったものの、お値段がセレブすぎて退散。
にぎわっているところに一旦引き返そうということで、奈良駅方面へ歩き出す。


そこで「大和地鶏」(?)と表示のあるランチメニューを出しているお店を発見し、
そこでお昼ご飯を食べることに。
入った途端、「店狭っ!!」とびっくりする。
絶対に厨房スペースだと思ったそこにカウンター席があり、お兄さんが1人で切り盛りしている居酒屋さんだった。


私と鹿女さんは大和地鶏の丼を、鹿女夫さんは牛タン丼大盛りを注文した。
これが思った以上に(失礼)美味で、お兄さん、やるじゃんと心の中で思う。
地元のなじみ客らしいワイルドなお兄さんも入ってきて、話はドラマ「鹿男」の話題に。


「次はならまちの撮影にくるらしい。ちなみにあの場面は・・・。」
と、撮影に使われた場所を教えてくれ、引き返す事はないと思っていたならまちへ再び行く事に。
その際にみつけたポスターに、めちゃ美味しそうないちご大福の写真が・・・。
そいつもいただこう。


充電回復した3人は、「いっちごだいふっく〜〜♪」となりながら、まずはドラマ撮影に使われた現場へ。
必要以上に写真を撮る。
最終的にはドアの取っ手に手をかけて、「ここ触ったんかな〜〜。」とご満悦。ちょい変態。



その後、いちご大福を扱う和菓子屋さんを本気で目指す。
私と鹿女さん以上に「いっちごだいふっく〜〜〜♪♪」となっているらしい鹿女夫さん。
ものすごい勢いで歩き、ものすごい傾きで曲がり角をクリアしていく。
しかし見つからず、地元民らしいおばさまに道を聞いてみる。


「この辺は何回も同じところまわっちゃうから!気をつけて!!!!」
と強く言われる。
今思えば、「気をつけて」のボリュームがすごかった・・・・・・。


更にその後も「格子の家」で地図をもらい、「完全ロックオン」状態で和菓子屋さんへ向かう。
もはや風のように歩く(だが走りはしない)鹿女夫さん。
私と鹿女さんはその勢いに追いつくことなく、後から歩いていった。


目的地らしいお店から、しょんぼり枯れ木のようになって鹿女夫さんが引き返してきた。
哀しい、「完売」の文字・・・・・・。


お店の外にはたくさんのいちごの空き箱が。
うらめしく中にいる女主人を見つめたが、いちご大福は本当にないようだった。


先ほどまでの勢いはなくなり、また鹿でも見るかととぼとぼと歩き出す。
と、奈良ホテルが近くにあるということで、そこへ行ってみることに。
やや気後れするほどの荘厳な建物。
ボーイさんが「喫茶のご利用でしょうか?」と声をかけてくれなかったら、
きっと入ることすらできなかっただろう・・・・・・。


結果として、いちご大福はセレブなケーキセットへと化けた。
珈琲も美味しかったし、憧れの奈良ホテルに入れたし、結果オーライな感じ。
絶対にここに泊まってやる。ますます憧れは強くなり、奈良ホテルを後にした。


食い倒れ感があるこの度の遠足。
その後再度奈良公園へと入っていき、鹿のいるポイントへ移動しながら歩き続ける。
道なき道を進み、鹿に挨拶しては歩くという繰り返し。
ベタに鹿せんべいもあげてみたが、小学生の頃を思い出すほどやはり奴らは獰猛になり、
鹿女さん、コートを噛んでひっぱられる。


鹿よ・・・・・・。
せんべいにはいつ飽きるのか。



その後も鹿の写真ばかり撮りながら、歩き続ける。
いつの間にか春日大社方面まで来ていたらしく、
じゃあせっかくだからお参りしていくかってことで。


本殿・・・どこからお参りして良いのかわからない。
ここの案内も「福の神12社めぐり・エビス様(←カタカナ)・若宮神社・・・・ほか8社」と、12社全てを案内することなく略して表示されており、
「略すのかよ!?」と、思わずつっこまずにはいられなかった。


足が棒のようだと漏らしていた鹿女夫さんだったが、成り行きで12社めぐりをする方向に。
寒くて雪もちらつく気候。
12社めぐりをしているらしき人はやはりおらず、
わからないままさまよい続ける。


12社めぐった覚えはないのに、山道をおりていくと、全く予想もつかない道に出てきてしまった。
春日大社の前から、帰りにはバスに乗ろうといっていたのに、ここがどこだか全くわからない。
ならまちのおばさまに言われた、
「気をつけて!!」
の言葉が今更ぞくっとする。


おばさま、春日大社の神様の化身だったのか・・・・・・。
だったら何故、こんなわからない道に私達をつまみ出したんですか。


わからないながらも歩き続け、日も落ちてきて寒さは増す。
存在すらしらなかった志賀直哉旧居前を通過。
はっきりいって、山をおりていっている感覚。
てか、人いね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。



何とか大通りに出てきて、
五重塔も見えてきて、3人に安堵感が。
奈良駅に戻ると、18時頃。
このまま帰るのも・・・ってことで、お昼にしまっていたお店へリベンジに向かう。


3人なのに、ただ定食を食べるだけなのに、お座敷席を広々と使わせていただき、
思いっきりだらだらする。
もうここで寝たいぐらいだ。


酒を1滴も飲んでいないのに、気がつけば20時をすぎていた。
(ここで、おっさんトーク全開)


じゃあ帰るか〜〜ってことで、近鉄電車に乗り。
鹿女さんおすすめの夜景を見ようとわくわくしながら待つ。
鹿女さんが「銀河鉄道の夜」と名付けたその夜景は、本当に電車が夜の街の中を飛んでいるみたいで、
最後の帰り道まで愉しむことができた。


そんなこんなで無事奈良遠足は終了。
今回は「どこ!?」という所を満喫した遠足だった。
よく食べたし、笑ったし。


次は気候のよい頃にレンタサイクルでまわるなんてのもどうでしょう?(とここで提案してみる)


めいっぱい遊んだし、結構歩いた(鹿女さんはそうでもないような感じだったが)ので、
翌日はしっかり腰痛です。
待ってろ奈良。
またつっこみに行くからな!