高校の時の

化学の先生を時々見かけます。
どうやら同じ市内に住んでいるらしく。
時々バスが一緒なのです。



向こうはもしかしたら「見たことあるかな?」ぐらいに思っているかもしれませんが、
私ははっきり覚えています。



当時私はやたらとモノを破壊してしまう人で、
陰のあだ名は「シヴァ」でした。
友人の物差しやら下敷きやらを破壊しては、後日購入して返していた気がします。



化学の先生が印象的なのも、
彼がサンプル用にと作った「ゴム状硫黄」なるものを
「手に持ってもいいですか?」
ときいて持った途端、粉々に割れて教室の床に落ちてしまい・・・、
先生は怒るでもなく、
「掃除しとけよ〜〜。」
といわれ、一人掃除した覚えがあるからです。



実験の時も、いつもフライングをして、変な気体が発生したり、
試験管が割れたりしてました。



なんて落ち着きのない子だったんだろう。



今では化学のことは何にも覚えていませんが、
先生は変わらず優しい雰囲気を持ったままで。



先生、あれからほぼ10年が過ぎました。
私も一生懸命生きています。
と、勝手に背中につぶやきました。