煩悩をうち払って、また背負って

お気に入りになりました。

という一日を過ごしました。


・・・・・・ええと。
生存してました。
いつもそんな報告から始まってすみません。


東京から帰ってきたSっちゃんと、しゃらぽん氏とともに京都へ。
連休ということもあり、すっごい人でした。
国籍、男女、年齢なんでもござれな状態。


少しだけ京都駅に早めに着いたので、和雑貨だとかをちょくちょく物色。
ちりめん細工のキッチュな指輪(しかもうれしいプチプライス!)をゲット。


適当に歩いていたら、しゃらぽん氏と遭遇。
ファンキーな髪型です。
Sっちゃんを待ち、合流して宇治に向かいます。


宇治は穴場だったのか、人も少なく緑も綺麗で空気もうまい。
やや汗ばむ陽気ですが、心地よかったです。
お目当ての抹茶スイーツを求めてふらふら。
しかし、某お店は
「40組待ち」
という呆然となる有様(宇治でそこに人が集結していたよう・・・)で、
仕方なく駅方向に戻り、ふらっと入ったお店で茶そばをいただく。
Sっちゃんのいうとおり、今年初のざるそば。
つるっとしたのどごしで美味でした。


違うお店で抹茶ソフトも購入し、食べながら移動。
この後の予定が迫っています。・・・といってもこれだけ決めていったのだけど。


四条につくと、宇治より数倍人がいるし、暑い。
体力を奪われる感じが・・・。
祇園の有名なお茶店も、行列ができてました。


程なく建仁寺に到着。
風神雷神図で有名ですが、今回の目的は違います。
その中の、両足院というところへ。
周りの喧騒とは打って変わって、厳かな雰囲気。
私にとって、この連休のメインイベントともいうべき座禅をするのです。



受付を済ませ、靴下を脱ぎ、アクセサリー類をはずしていざ!
座布団はお尻の部分が高くなっていて、足を組みやすくしてくれています。
無理矢理なら両足を組めるのですが、しびれてきそうだったので片足にしました。
半跏趺坐というそうで。
お坊さんが座禅とは「調身、調息、調心」の三つの意味があること、
半眼の仕方、呼吸法、警策を与える時、警策をいただく時の作法などを教えてくださいます。


開始直後に携帯のバイブがなったり、カラスがぎゃーぎゃー鳴いてたり、
私とSっちゃんの前をお坊さんが通り過ぎるときに、お坊さんの足がくりっと傾いたり、
右斜め前でお坊さんがなかなか動かなかったり、
まだまだ修行の浅い私にとっては雑念もかなりあったけど、あっという間でした。


経験として、警策をいただくのもいいかなぁと思いましたが、
いざとなると怖くなって、必死で平静を装っていました。
その中でも時々本当に集中していて、自分がどこにいるのかわからないような不思議な感じもして、
貴重な体験でした。
終わったあと、お茶をいただきながら、またお坊さんのありがたい説法も聞けたし。
やっぱりお寺は落ち着きます。


終わった後、すっきりした感じになって、先斗町に繰り出す3人。
時間はまだ早いですが、さっき座禅をしたのに、
「肉食おうぜ」
と盛り上がります。
路地裏に入ったり、ちょくちょく探検しながら3軒の候補を決め、
1軒目はだめだったものの、2軒目に入ることができました。


しゃらぽん氏は機嫌よくワインを飲んで、私とSっちゃんはソフトドリンク。
しゃらぽん氏、途中からSっちゃんを口説きだす。
しかも全部死語で。
「ぞっこんラブ」と連呼してました。
さらっとあしらうSっちゃん。面白がりたきつける私。


そんなこんなであっという間に2時間程経過し、帰宅することに。
しゃらぽん氏は明日東京へ帰るSっちゃんを、先回りして東京で迎えるとわけのわからないことをいい、
電車の中では「もう家庭を築き始めている」と、さらに暴走し、
私とSっちゃんがつけていたちりめん細工の指輪をうれしそうに右手の薬指にはめ、
「もうすぐ左手にはめている」と妄想ワールド真っ只中。


私とSっちゃんは何せしらふなので、「ほなまた〜」という具合で別れ、
しゃらぽん氏とは大阪駅でさらりと別れて帰宅しました。
しゃらぽん氏の情熱的な一面を垣間見た、そんな夜でした。


半日詰め込み日程でしたが、
京都で甘味を食べて座禅もして、先斗町でご飯という大人な遠足ができて充実してました。
何度も大笑いしたし。



人は多かったけど、やっぱり京都は何度行ってもいいなぁ。
また行こう。